第7戦富士大会で88号車のポールポジション、87号車のトップ独走。66号車の3位表彰台の大活躍をしたTeam JLOCはその勢いを維持したまま、九州は阿蘇、オートポリスでの戦いに臨むことになりました。
シリーズ終了まであと2戦となりましたが、ここオートポリスでの開催は今年で一旦打ち切られ、来年は予定されていません。Team JLOCとしては、標高800メートルで空気が薄くパワーが出にくいシチュエーションですが、ここオートポリスでも3台共に表彰台を狙っています。
チームポイントは66号車が29ポイント、88号車が15ポイント、87号車が7ポイント。また性能調整ですが、66号車は1kgの減少、88号車は1kgの増加となり、
という、参加条件となりました。
チームは10月16日金曜日に、オートポリスの32〜34番ピットに3台のランボルギーニを持ち込みました。気になる週末の天候は土曜日が一時雨の予報で、日曜日は晴れという予報です。気温は低めで路面温度も低いと予想されます。
土曜日のサーキットは朝から忙しいです。心配された雨は降らず、そのかわり気温が17度ある割には風が強く肌寒いというコンディションでした。午前7時30分から公開車検があり、同時に開始の実車救出訓練は今回は66号車が担当となりました。ドライバーズブリーフィングも今回は朝8時からで、ドライバーもゆっくりはしていられません。午前中の練習走行は午前9時5分から1時間45分にわたって実施されました。練習走行開始直前になって小雨がぱらつき、ウエット宣言されましたが、コースを濡らすまでには至らず全車スリックタイヤで走行開始となりました。
Team JLOCは3台とも好調に練習走行を開始、結果的に87号車が1分53秒834で9番手のタイム。ちなみにトップは1分53秒087で9番手までが1秒以内に入る僅差でした。66号車は1分55秒174で17番手、88号車も1分55秒280で18番手という結果となりました。今回の予選方式はいつものスーパーラップで、GT300の場合は上位8台がスーパーラップに進出し、改めて順位を争う事になります。
ピットウォークは今年で一旦オートポリス大会の開催が終わるということもあるのか、大盛況でした。GTAスタッフもこんなに入るのに来年中止なんてねえとつぶやいています。確かにこの九州ラウンドはチームにとってはスーパーGT全戦中もっとも経費のかかる大会です。距離的にはマレーシア大会の方が断然遠いですが、この大会にはセパンサーキットからの契約金でサポートされるため、オートポリス大会ほどは費用がかからないのです。
予選は12時40分から始まりました。両クラス混走での30分とその後10分間の各クラス占有走行で都合40分間走ることができます。今回のアタック&スーパーラップ担当は、66号車山西選手、87号車は井入選手、そして88号車は坂本選手です。天候も良くドライで行われた予選でしたが、まずはアタックドライバーでない方のドライバーが予選基準タイム(トップ3台のベストラップの平均の107%)となるであろうタイムをクリアします。もちろん66号車余郷選手、87号車和田選手、88号車松田選手ともに軽く基準タイムをクリアします。
そして占有時間帯となり、アタックドライバーがニュータイヤでピットアウトしていきましたが、結果的に87号車が1分53秒655で、スーパーラップまで後一歩という10番手、66号車が1分53秒987で12番手につけました。また88号車も1分54秒024で13番手につけました。明日はこの順位からの決勝スタートとなります。
日曜日、朝のウォームアップ走行は8時30分からです。雲は多かったですが、青空がのぞきます。路面はドライですが気温11度、路面温度は13度と、かなり肌寒いコンディション。30分のこの走行は最後のセットアップのチャンスです。このセッションでまたも活躍したのは87号車で、両クラス混走の中、予選とほぼ同じタイムで4番手のタイムを出して好調さをアピール、また66号車も9番手につけましたが88号車は16番手に留まりました。
この日もピットウォークは多くの観客が参加し、チーム側も精一杯のサービスをしていました。
オートポリスは一周4.674 kmのアップダウンやブラインドコーナーがちりばめられたテクニカルコースです。これを65周、303.810kmのレースだが、GT300は60周程度でチェッカーとなる事が予測されます。TeamJLOCは、大体半分の30周前後でドライバー交替を予定しています。
午後2時のスタートに向けて、スタート進行が始まりました。8分間の短いフリー走行の後グリッドに付きます。グリッドでも多くの観客がマシンとドライバー、そしてレースクイーン達を撮影していました。
今回のスタートドライバーは66号車山西選手、87号車井入選手、88号車松田選手が担当します。天候は良好でまずまずのコンディション。
フォーメーションラップが始まり、一周してレースはスタートしました。オープニングラップでランボルギーニ3台はそれぞれ順位を上げ87号車9番手、66号車12番手、88号車も13番手という位置に躍進しました。が、87号車井入選手から「シフトダウンがシブい」との無線が入ります。井入選手はそれでもシフトダウンに苦しみながら、頑張っています。
そろそろピットインのタイミングです。22周を回った88号車がまずピットインし坂本選手に交替してピットアウトして行きます。坂本選手は燃料満タンハードタイヤで最後までの40周近くを走りきる予定です。続いて28周を回って66号車がピットイン。余郷選手に交替してピットアウト。87号車の井入選手はシフトダウンに手こずりながらも30周目にピットイン。和田選手がピットアウトします。
32周目の順位は87号車が11番手、88号車が13番手、66号車が14番手と、3台とも上位進出が狙える位置でした。ところが87号車は40周目他車に接触されて、コースアウトしてしまいました。オフィシャルに救出してもらいコースに復帰しましたが、17番手まで順位を落としてしまいます。終盤、88号車が10番手、66号車が11番手という場面で不幸な接触事故が起こってしまいました。
88号車はタイヤが限界ですがストレートスピードは速いのに対し、66号車はラップタイムが1秒以上速いが直線では離されるという状態。そこで66号車が勝負に出ました。
結果66号車は前に出たが88号車はスピンして12番手になってしまいました。さらにこの接触により66号車はペナルティーをとられ、結果的に3台完走になるものの66号車は11位に、88号車は12位に、そして87号車は17位という成積でした。