かわら版担当のレース参戦記 第6戦鈴鹿1000km

かわら版担当のレース参戦記 第6戦鈴鹿1000km

 TeamJLOCは第5戦菅生の後、7月29、30日のツインリンクもてぎでのGT合同テストにムルシエラゴ66号車、ガイヤルド87号車が参加しました。参加ドライバーは66号車は山西選手、87号車は和田選手でした。
 29日の午前のセッションは午前9時30分から2時間。天候は曇りがちでしたが晴れで気温は28度、路面温度40度のコンディションでした。このセッションでは66号車はベストで1分58秒496、87号車は2分を切れませんでした。


 午後のセッションは、14時30分から始まり、セッション前に少し雨が降ったものの、路面はドライコンディションでした。午後から本格的にセッティングを進めた66号車は、16時10分頃に山西選手のドライブで1分56秒264をマーク、トップとなりました。
 また、87号車も和田選手のドライブで1分58秒968というベストラップを記録し、1日目を終わりました。当初1日目でテストを終わる予定でしたが、メニューが残っていたので予定を変更して翌日もテストを続けることになりました。


 30日も雲が多いながらも時折夏の日差しの差す天候でした。午前9時から2時間の予定で最初のセッションが開始され、気温24度、路面温度35度と、昨日よりやや涼しいコンディションです。
 ここでは、予定メニューの消化とセッティングの確認がメインでテストされましたが66号車はコンスタントに1分56秒台が出て絶好調、87号車も昨日のベストを更新してテストを終了。午後のセッションをキャンセルして早めの撤収となりました。
 今回のテストで鈴鹿1000km後の第7戦茂木のデータは完全にとれたようです。


かわら版担当のレース参戦記 第6戦鈴鹿1000km

 Pokka1000kmは“鈴鹿1000kmレース”として1966年から毎年開催されている伝統の長距離レースですが、2006年よりスーパーGTの1戦に組み込まれました。
 SUPER GT最長の1000kmレースであり、真夏の暑い暑いレースとして、マシンもドライバーも酷使される厳しいレースです。
 このレースはいつもの300kmの3倍以上のレースなので、ドライバーは3人まで許されます。そこで今回87号車は和田、栗原選手に加え行方由久選手を、88号車の松田、古谷選手に加え坂本祐也選手をそれぞれ第3ドライバーとして登録しました。行方選手は以前ガイヤルドをテストドライブした経験がありますが、坂本選手は初ランボルギーニです。また、66号車はレギュラーの山西、余郷選手の2人で挑戦することになりました。TeamJLOCでのル・マン24時間レース経験者の両選手なら問題なく走りきれるという判断です。
 気象予報によるとこのレースウイークは天候は週末が余り良くなく、土曜日は完全に雨の予報が出ています。例年蒸し暑く、選手、メカニックには厳しいレースですが、今年はいくぶん楽な気温となりそうです。
 チームは8月21日木曜日、鈴鹿サーキット28〜30番ピットに3台のランボルギーニを持ち込みました。


 金曜日は練習走行日。ここでセッティングを煮詰めることが明日の予選につながります。天候は晴れ、路面はドライ。例年、うだるような暑さに悩まされますが、この日は気温は27度、路面温度は36度と、比較的楽なコンディションでした。
 練習走行1回目は9時40分からで、TeamJLOCの3台も時間通りに走り始めました。66号車は2分11秒台、88、87号車は2分12秒台でラップを刻んでいきます。しかし、結局ベストタイムは66号車が16番手の2分10秒948、87号車が20番手の2分11秒725、88号車が21番手の2分11秒745という結果となりました。
 練習走行2回目は14時10分からで、上空はやや雲が多く気温も路面温度もほぼ1回目と同じでした。このセッションでは、66号車はレースシミュレーションを中心に走行、88、87号車は第3ドライバーの練習走行にあてました。


かわら版担当のレース参戦記 第6戦鈴鹿1000km

 土曜日は予報通り朝から雨となりました。ドライバーズブリーフィングや車検など、ドライバーやメカニックも朝から忙しいスケジュールです。予選1回目は9時50分からですが雨は降り続け、路面は完全なウェット状態。気温は22度、路面温度は23度という涼しいコンディションで始まりました。
 最初の20分間はGT300クラスの専有。88号車、87号車は15番手前後で激しく順位を入れ替える中、66号車山西選手が専有時間最後の周に6番手タイムをマークしてこのセッションは終わりました。20分GT500の占有時間帯があり、その後の20分は混走時間帯。コース上は両クラスの車両が入り乱れますが、GT300クラスでは、混走の時間帯にスーパーラップ圏内をねらって激しいタイムアタック合戦が繰り広げられました。この結果66号車は8番手に残りスーパーラップ進出を果たしました。


 そして87号車は無難に15番手、88号車は松田選手のアタックで14番手でしたが、終わってみれば古谷選手の予選タイムが基準に僅かに足らず午後からの2回目の予選で再度基準タイムをクリアしなければならなくなりました。
 予選2回目は14時40分より行われる予定でしたが、雨が強くなり走行が危険な状況となり、緊急監督ミーティングが行なわれました。結果、スーパーラップは中止、予選2回目は、16時20分まで延期されましたが、こちらも残念ながら中止となりました。
 この結果、予選順位は1回目の結果に基づいて決定され、基準タイムをクリアしていないチームは、決勝日朝のフリー走行で基準タイムをクリアすることになります。明日のフリー走行は8時30分から10分間延長し9時10分まで行なわれることになりました。


かわら版担当のレース参戦記 第6戦鈴鹿1000km

 決勝日朝のウォームアップ走行は通常30分間ですが、今回は前日の予選2回目が雨天中止となったため、10分間長い40分間の予定で9時30分から開始されました。雨は上がりましたが、路面には濡れた部分が残る状態。「ウェット宣言」が出され、まずはレインタイヤでの走行開始となりました。気温は24度、路面温度は26度というコンディションです。
 いつもは決勝セッティングの確認が主なメニューですが、今回は、予選で基準タイムをクリアできなかったドライバーの通過が主目的になります。3人のうち1人だけが通過基準タイムをクリアできていない場合は、ここでクリアすれば予選順位のまま決勝スタート可能。クリアできない場合そのドライバーが決勝に出走しなければよいわけです。
 TeamJLOCの場合、66号車は二人のドライバーがクリアしているので8位でスタートは決定しており、87号車もレギュラードライバー二人がクリアしているので、第3ドライバーの行方選手がクリアし、15位のままスタートが決定しました。
 一方、松田選手のみが予選通過している88号車は古谷選手と坂本選手がクリアした結果21位で決勝スタートが決定しました。
 今回のスタートドライバーは66号車は山西選手、87号車は和田選手、そして、88号車は松田選手。決勝レースは午後1時にスタート、天候は薄曇りですが、気温は高くなり始め、例年の暑いレースが予想されました。
 いよいよフォーメーションラップが開始され、TeamJLOCの3台のランボルギーニも順調にスタートしていきました。


 序盤は順調でした。66号車は7番手、87号車も軽い接触がありましたがあまり順位を落とさずに走っていました。88号車は本来の速さで順位をどんどん上げて行きます。36周目までに3台ともピットインしドライバーが87号車和田選手から栗原選手へ。88号車は松田選手から古谷選手に、66号車は山西選手から余郷選手にそれぞれ交代しました。しかし38周目、66号車が駆動系のトラブルで緊急ピットインし順位を落としました。
 トップが250km通過時点での順位は88号車が15番手で40周、87号車が18番手で39周、66号車が22番手で38周をこなしていました。70周目までに再びルーティーンのピットインで66号車は再び山西選手へ、87号車は行方選手、88号車は坂本選手に代わりました。ところが今度は88号車にトラブルが発生し修理することになりました。
 トップが500km通過時点での順位は87号車が15番手で77周、66号車が17番手で76周、88号車が21番手で73周を走っていました。ノントラブルの87号車は着実に走って行きましたが、66号車は再びアクシデントに巻き込まれコースアウトし、さらに順位を落としていきました。


かわら版担当のレース参戦記 第6戦鈴鹿1000km

 トップが750km通過時点での順位は87号車が12番手で115周、88号車が15番手で112周、66号車が16番手で108周という状況でした。このあと87号車も他車との接触で緊急ピットイン、さらに66号車はGT500の争いに巻き込まれ再び損傷しピットインして来ました。それでもメカニックたちは落ち着いて修理してマシンを送り出してリタイヤすることだけはありませんでした。レースはそろそろ終盤です。
 午後6時を過ぎると暗くなってきます。ここからナイトレースとなるわけですが、レースは終盤、長くピットに入っていた66号車も余郷選手のドライブ再度周回を重ね始めました。88号車は坂本選手が2度目のドライブ、87号車もベテランの和田選手がチェッカーまで走りきる体制です。
 88号車13番手、87号車14番手、66号車15番手と続く3台のランボルギーニでしたが、チェッカーまであと10周ほどになった頃、88号車は約1周前を走っていた666号車を捉えていました。暗闇の中ライトが交錯し、見事坂本選手はそれを抜き去りました。そしてそのままチェッカーフラッグを受けました。続いて66号車、87号車の順でチェッカーを受けるランボルギーニたち。
 チーム全員がサインガードエリアに駆け寄って3台を迎えました。ドライバーもメカニックもみんな笑顔でした。こうして鈴鹿の暑くて熱い1日は終わったのでした。


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