かわら版担当のレース参戦記 第3戦富士スピードウェイ

かわら版担当のレース参戦記 第3戦富士

 TeamJLOCは第2戦岡山の後、4月23、24日の菅生でのメーカーテストにガイヤルド1台(87号車)が参加しました。第2戦までのポイント獲得は66号車5ポイント、88号車2ポイント、87号車1ポイントです。
23日、午前9時から2時間のセッションが開始され、ドライコンディションで87号車はどんどん走りはじめますが、ラップタイムは1分28秒台コンスタント。最速で1分27秒台に入りましたが、今回目標の1分24秒台にはまだまだです。
午後3時からのセッションもドライコンディション。ここでもガイヤルド87号車は休みなく走りました。ドライバーの和田、栗原選手も真剣そのものですが、ラップタイムは1分27秒台前半にやっと入るに留まりました。
午前午後合わせて周回数は83周と、よく走りましたがセッティングを変えて翌24日に走るしかありません。


 翌24日は朝から軽い雨模様。ウエットコンディションで、主催者側より本日の走行は午前中のみに予定が変更されました。87号車はセッティングの違いをみるためになるべくドライコンディションが望ましいので、走行を見合わせ待機となりましたが、結局望むような路面コンディションは得られず、終了となりました。
しかし担当の宮田エンジニアは問題解決の糸口を掴んだようでした。
 というわけでTeamJLOCは菅生合同テストでのガイヤルドの信頼性を確認し、5月1日木曜日、富士スピードウェイに入りました。


 金曜日は曇り、土曜日午前中のみ雨という予報です。そのかわり日曜日の天候は晴れる模様です。金曜日の練習走行1回目は午前9時からです。曇天で雨粒が感じられましたが、路面が濡れることはありませんでした。
開始時点での気温は16度、路面温度は19度という発表です。


 TeamJLOCのランボルギーニ3台は、元気よく走り出しました。3台ともにそれぞれセットアップを進めましたが、このセッションのベストラップタイムは88号車が1分46秒162、66号車が1分46秒321、そして87号車が1分47秒980という結果でした。
ムルシエラゴは今回からFiA-GT車両だからと言う理由でまたワンランクダウンのリストリクターを使わなければならなくなったのです。外車いじめもいい加減にしてほしいものですが、GT-Aさんは国産車を勝たせるためにこういう訳の分からない性能調整をするわけです。なおガイヤルドは勝つ可能性がないと見たのか今回は前回のままで走れます。
こんなわけでガイヤルドの88号車がムルシエラゴの66号車より速いラップタイムが出たわけです。

 練習走行2回目は午後2時からです。昼過ぎから雨が降り始め、開始時間には完全なウェット路面となりました。開始時点での気温は16度、路面温度は19度です。

 このセッションは雨のためもちろん午前中のタイムを上回ることはありませんでしたがベストタイムは88号車1分57秒581、66号車1分57秒933、そして87号車は1分58秒439という結果となりました。明日の目標は3台とも高い順位での予選通過ですね。


かわら版担当のレース参戦記 第3戦富士

 土曜日は早朝から車検がありますが、あいにくの天気。午後から晴れるという予報ですが肝心の予選は午前10時からなのです。9時のドライバーズブリーフィングに出席した選手たちがブリーイングから帰ってくると雨が降り始めました。
 午前10時、GT300クラスの専有走行で始まった予選はウェット宣言が出され、各チーム、浅みぞのレインタイヤでのスタートとなりました。この20分のセッションでは66号車がいいタイムを出し88号車、87号車も楽々予選を突破しました。混走時間帯にタイムアップしようとGT500クラスの占有走行20分の間に準備をします。


 路面は相変わらずウエットですが、たくさんの車両が走ったこともあり最後の20分間の混走時間帯はタイムが出易くなったことは確実でした。
 66号車山西選手、87号車和田選手、そして88号車松田選手も順位アップを狙って、ピットアウトしていきます。台数が多い中、やはり路面コンディションが良くなったようで各車タイムを更新していきます。


 瞬く間に時間は過ぎてチェッカーフラッグが振られましたが。88号車は何と5番手となりスーパーラップに進出、66号車19番手、87号車が21番手という結果になりました。
 ガイヤルド初のスーパーラップ進出ですが、今回の500kmという長丁場のために、あえて順位より燃料満タンでの走行テストをして10位で明日の決勝をスタートすることになりました。


 日曜日朝恒例のウオームアップ走行ですが、その前に20分間のサーキットサファリが行われました。観客を乗せたバス6台がコース上を走行し、その横をGTマシンが走り抜けるという人気イベントです。金曜、土曜と不安定だった天候も、この日はようやく回復。快晴で気温22度、路面温度27度というコンディションとなりました。

 サーキットサファリ終了後9時から30分間のウォームアップ走行があります。決勝前のチェックとセットアップの最後のチャンスです。昨日の予選とは違い完全なドライとなって、いいタイムを出したのは66号車。1分46秒591を出して好調ぶりをアピールしました。また、88号車は1分47秒704、87号車もそれとほとんど変わりない1分47秒873をマークし、ティームは決勝を前に自信をつけたのです。


かわら版担当のレース参戦記 第3戦富士

 決勝は午後2時頃スタート、500kmの長丁場で今回は3台とも2度のピットインを予定しています。朝のウォームアップ走行が終わり、10時35分からはピットウォークです。そして11時35分からはチューニングカーのデモンストレーションランがありました。これにはTeamJLOCから和田、古谷両選手が参加しました。
 デモンストレーションランが終わるといよいよスタート進行となり、1時から8分間の短いフリー走行のあと、各車グリッドにつくためにピットアウトします。今回は88号車が10番手、66号車が19番手、87号車が21番手でスタートします。スタートドライバーは88号車が古谷選手、66号車は山西選手、87号車が栗原選手です。


 決勝前のセレモニーが続き、ドライバーはコクピットに収まりました。12時55分にフォーメーションラップが始まり、1周回ってきれいにスタートが切られました。
 GT500クラスに続きGT300クラスもスタート。1周目に88号車は11番手になりましたが66号車は18番手、87号車も20番手に順位をアップしました。続く2周目、88号車は12番手、66号車は18番手、87号車は変わらずという展開となりました。


 88号車はその後7周目に他車と接触し、緊急ピットインをすることになり、順位も26番手まで落としてしまいました。かわりに66号車は3周目に17番手、6周目に15番手、16周目に14番手とどんどん順位を上げていきます。
 一方87号車は20番手キープでコンスタントに周回を重ねていきました。21周目、モニターにいきなり映ったのはムルシェがコース脇に止まり山西選手がおりる映像でした。帰ってきた山西選手によるといきなり何の前兆もなくエンジンが止まったのだといいます。残るはガイヤルド2台ですが、88号車は損傷して25番手を、87号車は17番手まで順位を上げていました。


 29周目に87号車が少し早めのピットイン。和田選手に交代してピットアウト。また37周目に88号車もピットインして松田選手に交代してピットアウトしていきました。コースに戻ると87号車22番手、88号車は23番手でした。
 87号車は33周目に20番手、39周j目に19番手、44周目には17番手と順位を上げていきましたが、何と54周目にコース上でエンジンが止まってしまいました。和田選手にメカニックが無線でいろいろ指示をするがどうにもエンジンがかからずここでリタイヤとなりました。この時点で88号車は20番手を根気よく走っていました。


 88号車は73周目に再びピットインして古谷選手に交代して終盤戦を走ります。古谷選手の粘り強いドライビングで80周目に18番手になると、88周目には17番手、そして92周目には16番手となり、そのままゴールしました。
 次はマレーシア戦です。TeamJLOCのランボルギーニ3台がどんな活躍をするかご期待ください。


かわら版担当のレース参戦記 第3戦富士
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