かわら版担当のレース参戦記 第2戦岡山

かわら版担当のレース参戦記 第2戦岡山

 TeamJLOCは第1戦鈴鹿の後、3月26、27日富士スピードウエイでの合同テストにガイヤルド2台で参加しました。


 26日は午前9時30分から2時間のセッションが開始されました。天候は曇りで前夜の雨のため路面はウエットでしたが、ガイヤルドは2台ともどんどん走ります。鈴鹿では残念な結果でしたがそれを払拭するような信頼ある走りです。路面の乾きと共にタイムがも上がります。
 続く午後2時30分からのセッションは完全なドライでした。ここでもガイヤルドは2台とも休みなく走ります。ガイヤルドのレギュラードライバーの4選手(88号車松田/古谷、87号車和田/栗原)の他に66号車の山西選手も来ていましたが乗る暇がないほどです。
この日のベストは88号車の1分45秒931、87号車はセッティングの違いからか1分47秒925に留まりました。


 翌27日も夜降った雨がコースに残るウエットコンディションで走行スタート。この日も午前9時30分から2時間のセッションが開始されました。ここでもガイヤルド2台はほとんどトラブルなく走ります。午後2時からのセッションは開始直後に若干雨が降りましたが、その後はドライコンディション。この日87号車は1分47秒469と昨日のベストラップを更新し、88号車も更新はならなかったですが1分46秒台連続で長距離を走りました。
 この2日間のテストでガイヤルドは2台とも350km以上の距離をレーシングスピードで走りきり、第2戦岡山での完走目標を確実なものにしました。


 TeamJLOCは富士合同テストで、ガイヤルドの信頼性を確認できたので、4月10日木曜日、胸を張って岡山国際サーキットに入りました。天候は雨でしたが、金曜日、土曜日は晴れる見通しです。
ただ、日曜日の天候は崩れる模様で心配です。宿は湯の郷が近いのですが、我々は通い慣れた津山駅前です。こちらの方が美味しいものがたくさんあるから個人的に好きなんですけどね。


かわら版担当のレース参戦記 第2戦岡山

 金曜日の朝、雨は上がっていましたが、路面は一部濡れている状況でした。走行1回目は10時からの90分。開始直後に路面が乾き始めたのをみて66号車ムルシエラゴ、88、87号車2台のガイヤルドが揃ってスリックタイヤで走り始めました。
ところが数周で87号車がピットイン、エンジンのトラブルがあるようです。66号車と88号車はトラブルなくこのセッションを走りきりましたが、87号車はギヤボックスをおろしての重整備となりました。
 午後の練習走行は14時からで路面は完全にドライとなりました。このセッションは終盤にクラスごとの専有走行があります。ここで66号車がこのセッショントップの1分32秒706をたたき出し、総合でも2番手と、好調ぶりをアピールします。
88号車も1分34秒872で18番手に入りました。気になる87号車はエンジンのタイミングセンサーが異常とわかり、夕方までに修理は完了し明日の予選を待つ事となりました。


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 土曜日は気持ちよく晴れました。この日は早朝から車検、ドライバーはブリーフィングがあり、慌ただしく始まります。
予選1回目は10時から。気温15度、路面温度23度、そして予選は始まりました。88、87号車は20分の占有時間帯に二人の選手が予選をクリアし、88号車は18番手87号車は21番手、そして66号車は4番手のタイムをマークしスーパーラップ用のニュータイヤも温存できました。
 ところが予選終了後の再車検で66号車はエアリストリクター径が規定よりわずかに大きいと裁定され、違反行為として予選のタイム抹消という事になってしまいました。納品されてきたエアリストリクターをそのまま直径を確認せずに取り付けてしまったメカニックのミスでしたが、想定外の事態に呆然とする選手、ティームスタッフでした。これには参りましたが、ネバーギブアップがティームの信条です。
 午後のわずか15分しかない予選でワンサイズ下のエアリストリクターを取り付けた66号車は二人とも予選基準タイムをクリアして明日の決勝は最後尾の22番手からのスタートが決まりました。この影響で88号車は17番手から、87号車は20番手からのスタートとなりました。


 雨が心配された決勝日でしたが、朝のうちは曇ってはいますが、まずまずの天気でした。朝9時からのウォームアップ走行の前に10分間、レースカーが走る中を観客を乗せたバスが走行するサーキットサファリが行われました。この10分間も抜かりなくセッティングに使うのが最近のGT各ティームの傾向です。TeamJLOCも3台ともこの10分間を生かしてセッティングを進めていきます。
バスがピットインした後は本格的なフリー走行となりますが、ここで66号車は5番手のタイムをマーク、88号車も14番手のタイムで好調ぶりをアピールしました。心配なのは天候だけでした。雨が降るのは確実ですがどのタイミングで降り出すのかが問題だったのです。


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 スタート進行となり、決勝の時間が近づいてきました。まだ天候はもっています。今回スタートドライバーは66号車が山西選手、88号車は松田選手、87号車は栗原選手です。82ラップで争われるこのレース、GT300は76周ぐらいでチェッカーとなるはずです。それを見越してピットタイミングは87号車が36周目、88号車は38周目、そして66号車は46周目と計画されました。いよいよスタートです。


 午後2時、ローリングスタートが切られました。スタート直後の混乱もあって、1周目を88号車15番手、66号車はすでに19番手、87号車も順当に20番手で回ってきました。66号車は次の周に18番手、6周目に17番手、13周目に88号車に続く16番手に上がります。ここまでは予想通りですね。しばらくランデブー周回が続き19周目に66号車14番手、88号車15番手となりました。87号車も順位を守りながら無事に周回を続けています。
 26周目、13番手となった66号車に続き88号車も14番手となりますが、さらに66号車山西選手は29周目に11番手、33周目に10番手、そして88号車も30周目に13番手、33周目には66号車に続く11番手まで上り詰めたのです。


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 そのころ87号車はピットイン、和田選手に交代して後半戦に臨みます。続いて38周目に8番手まで上っていた88号車もピットインし古谷選手の交代してピットアウト、ところが他車に接触されて緊急ピットインし応急処置をして17番手まで後退してしまいました。
 66号車はピットインを遅らせたため、見かけ的には42周目に5位、45周目には4位となり、46周目でピットインしました。余郷選手に交代して12番手でコースに戻ります。
52周目には66号車11番手、88号車15番手、87号車20番手、そして61周目には66号車10番手、88号車はピット作業でのペナルティーが取られてピットスルーで18番手になりました。そして66周目には66号車は9番手、88号車は17番手、87号車は20番手を走っていました。
 GT500のトップが82周目のファイナルラップを走る頃、66号車は2号車を抜いてついに8位になりそのままゴール、88号車も16位。87号車も19位でチェッカーを受けました。見事に3台とも完走です。


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>> 決勝終了後のコメント

山西選手「予選でああいう事になったのですが、気を取り直して頑張りました。シングルフィニッシュでポイントもとれたので安心しました。次は表彰台狙います」


余郷選手「いい順位で車を受け取ったので、慎重にそしてチャンスがあれば前にいこうと思っていました。結果的には満足です。富士も頑張ります」


松田選手「ムルシエラゴとあまり変わらないところまで車は進んでいます。煮詰めればもっともっと速くなります。これからが楽しみですね。山西君としばらくランデブー走行しましたが、楽しかったですよ」


古谷選手「ぶつけられたり、ドライブスルーで順位は落としちゃいましたけど、走り的にはムルシエラゴについて9位入賞できるポテンシャルを確認できました」


栗原選手「今回は3台とも完走できてよかったです。トラブルとかもありましたけど次も頑張りたいと思います」


和田選手「完走できてうれしいです。次はもっと前へ行けると思いますので、応援してください」


則竹監督「66号車は思わぬ事でご迷惑をかけましたが、メカニックもドライバーもあきらめずにポイントを取ってくれたので感謝しています。ガイヤルドも先が見えるようになってきましたので、富士では3台ともいいところに持っていくつもりです。よろしくお願いします」


次回は5月3日予選4日決勝の第3戦富士です。皆さん応援してくださいね。

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