給油担当のレース参戦記(鈴鹿)

給油担当のレース参戦記(鈴鹿)


 富士のレースからオートポリスを欠席したムルシーくんは、最終戦スズカに2台でGT300クラスにエントリーです。ゼッケンは、87号車、86号車(もとGT500の88号車)。残念ながらゼッケン88は使用できません!
 1ヶ月ムルシーくんは、入念なメンテナンスをして鈴鹿入りです。もと88号車は、86号車に変身しましたが、全く同じではありません。フロントのアンダースポイラー、リアーウイングステー、などは87号車と同じ仕様になりました。車両重量もウエイトを追加しています。前戦88号車のリタイヤの原因だったブレーキも完璧に修理されています。
 鈴鹿サーキットは、夏の1000km以来です。11月3日木曜日、東京組に静岡で拾ってもらい、近所のラーメン屋でお昼たべてから出発です。途中鈴鹿サーキットそばのGPコレクションでディアブロJGT-1のミニチュアモデルを買い、サーキット入りです。ムルシーくんの作業、ピットの設営もほとんど終了していました。今回の最終戦は、何とか上位入賞が目標ですが、お天気がきになります。
 今夜は、ファミレス系レストランでハンバーグです。ホテルは、いつもの所、ここも天然温泉の大浴場があり快適で〜す。別にやることもなくさっさと寝ちまいましょう!!!

 11月4日金曜日、朝もはよからコンビニで朝食買ってピットでパクパク、アンパンがな〜〜〜い!!1回目の走行は、9時30分からです。決勝のセットを中心にセットUPです。86号車は快調ですが87号車はタイムがイマイチです。これといったトラブルも無く順調に周回しています。2台体制のいい所は違うセットを試し、良い方を選べることです。セットUPの時間が短縮できるのです。しかし、大きな問題が持ち上がりました。87号車のスロットルが全開になっていなかったのです。急遽修理して2台の最高速に大きな差はこれか?。ロガーデーターを比べると???もしかして?2台のムルシーくん、同じサイズのリストリクターのはずが?ほんの少しの形状の違いが最高速の差になったようです。午前の走行無事に終了。午後の走行にリストリクターを1個ずつ交換することにしました。何らかの変化があるはずです。お昼のお弁当を食べてチョット休憩、私のミスでガソリンこぼしてしまいました!!!!!あれ〜〜〜〜!ぼ〜〜としてました!!

 午後も快調に周回を重ねます。やはりリストリクターに問題があるようです。86号車のトップスピードが落ち、87号車のトップスピードが上がりました。エンジンパワーに差が出てしまったのは単純にリストリクターの形状だけが問題なのか?。急遽86号車と同じリストリクター2個を製作することになり、材料の手配、加工屋さんの手配がはじまりました。しかし、がんばっても土曜日の夜にしか完成しません。決勝に向けて間に合わせることになりました。
 セットUPの状況は同じ様な症状です。タイヤが路面温度、外気温に敏感に反応して操縦性が変化します。アンダーステアー、オーバーステアー、う〜んエンジニアさんがんばって!!。今夜のお仕事は、特別メニューもなく通常の作業で終了です。8時30分ピットを後にディナーにです。今晩は、ジャンジャン焼きの天草で〜す。予算の関係で、豚、うどん、餃子、ビ〜ルでかんぱ〜〜〜い!!。今日はラジコン88号車も準備できたし、トラブルも無く無事終了です。ホテルで温泉入って、テレビ見て、のんびりで〜す!!

給油担当のレース参戦記(鈴鹿)


 11月5日土曜日。今日も朝から雨は降っていません。相変わらずコンビニで朝食です。今日は車検、タイヤマーキング、そして予選です。車検は出張公開車検、ライト周りの点検のみ、給油装置の検査も一緒です。給油装置はホースの長さ、ホースの内径などが、チェックされます。給油係りのヘルメット、マスク、グローブ、耐火性ウエアーもチェックされます。
 昨日問題のリストリクターは、2台が同じ条件になるようにセットされました。問題は路面温度と外気温です。う〜〜んキビシ〜〜〜!!

 1回目、最初にGT300クラスの走行でタイムアタックです。86号車は、山西選手みごとタイムUPに成功2分05秒台に乗せて来ました。アピチェッラ選手87号車もタイムUPに成功しましたが、フロントタイヤの暖まりの問題でしょうか、リアーとバランスがとれないようです。リアーウイングの微調整で混走を待ちます。混走の時間帯にタイムUPは難しく、セカンドドライバーの基準タイムクリアーが課題になります。2台のムルシークンは、楽に基準タイムをクリアーしました。15番手、17番手のポジションです。特別バタバタも無く順調に予選は終了しましたが、無線の不調がチョット気になります。通常のチェック作業、特別作業はなしです。問題のリストリクターが出来上がり鈴鹿に向っているようです。しかし2回目予選には、間に合いません仕方が無いです!
 2回目の走行は、ガソリンも多めで本番セットUPです。レース後半タイヤが消耗してきた時、操縦性が悪くならないように、アンダーステアーにセットしておきたいところですね!。スーパーラップは、のんびり見学してGT500クラスの終了と同時に車両重量の測定に2台のムルシーくんを押していきます。今日も特別な整備メニューは無さそうです。しかしレースは何が起こるか解りません。GT300クラスのレースラップではムルシーくん速いですから、一応チェックです。決勝に向けての作業は順調です。リストリクターの交換、スパナチェック。

 ここで一息。JLOC工場長に初めてお子さんが生まれた記念に全員でかんぱ〜〜い。R/Qのおねいちゃんたちも一緒にかんぱ〜〜い!!。焼酎2リッターとホッピー1ケースでピットはしばし宴会場です。(となりのピットに殺されそう)
 今回のレースのポイントはGT500クラスは、タイヤ交換と給油の時間が長く、ドライバー交代の時間は、あまり気にしなくてすみます。しかしGT300クラスは、給油時間が短く、タイヤ交換なしの作戦を考えています。まして明日の天気は"雨"ドライバー交代が勝負です。本日最後のメニューはタイヤ交換の練習。(もちろん給油の練習は、なし!!)作業の流れを確認して本日終了です。今晩の食事は、なにかな〜〜?おそばが食べたい。自分の好きなおかずを選べる定食屋さんに決定。おそば、フライ、もやし炒め、ご飯、今日も食べすぎ満腹で〜す。ホテルで映画見て、温泉入って、爆睡で〜〜〜す!!

 11月6日天気予報は雨。朝は、まだ雨が降っていませんが決勝は雨のようです。フリー走行も雨だといいのに、しかしフリー走行はスリックで走行開始です。ガソリンは2台ともほぼ満タン、87号車アピチェッラ選手、86号車山西選手、順調に周回しています。突然86号車から駆動系の異常の無線が入り、すぐにピットにムルシーくんが戻って来ました。トラブルが近い所で起きたようです、見るとドライブシャフトが折れています。これで86号車はこの時間の走行終了です。古谷選手乗れなくてごめんなさい。でもGT300クラス4番手です!!
 87号車は、新品リストリクターで快調に走行です。ドライバー交代してWADA-Q選手のドライブです。87号車は予定の走行終了です。86号車は、ドライブシャフトの交換です。作業は問題なく進んでいます。ドライブシャフトは、シケインの立ち上がりで折れたようです。これがコース前半だったら!!大変でした!!
 決勝に向けての準備、外は大雨、大丈夫かな?。ウインドーの曇り止めが勝負です。決勝スタート前に10分間の走行時間があるはずです。サスペンションのセットを雨用にします。ピットウォークの時間は、雨も小降りのようですJLOCのR/Qも寒いのにがんばっています。本当に寒そうです!(寒いよね)。

給油担当のレース参戦記(鈴鹿)


 決勝スタート前の走行が始まります、しかし大雨の天気です、87号車マルコ選手すぐにピットインです。雨が室内に入りこんできます。対策をしてもう一度コースIN、走行時間終了。2台のムルシーくんはピットに戻ってきました。すぐさま2台を満タンに給油です。86号車を簡単にチェックして、無事グリッドに送り出しました。私は今回も給油装置にガソリン入れていますが大雨です。かなり危険な状況のようです。ピットクルーがグリッドにいっていますが無線がおかしいです。87号車のピットクルーの無線交信が出来ません。ドライバーとも交信が出来ません。雨のせいでしょうか?レースは、大変なことになりそうです。
 スタートが遅れています、ティーム監督、ドライバーが協議をしています。ずいぶん遅れましたが、いよいよスタートです。レース周回数が39周に変更になりました。それにセーフティーカーラン最低3周です。急遽作戦を練り直しましたが、結局予定変更なし、セーフティーカーしだいです。タイヤ交換無し、給油6秒間、あとはドライバー交代だけです。

 大雨の中いよいよスタートです。あぶなっかしくて見ていられませんが、ムルシーくんは2台揃って周回をかさねています。17周目にセーフティーカーが入りました。慌てず様子を見て、順番にピットインです。87号車から、ドライバー交代と給油です。あれ!ホースがとどかな〜〜い!停車位置が悪く届きません。無理やり引っ張って無事給油終了です。チョットあせりました。すぐに86号車の準備です。のんびり給油ホース片付けしてる暇はありません。86号車も給油とドライバー交代のみです。スタートに手間どりましたが無事レースに復帰、まだセーフティーカーランの最中です。今日は給油係りが一番忙しいみたいです!!。あとは2台がゴールできるよう祈るしかありません。それまで順調に周回していた87号車が戻ってきません。あ〜〜!リアー左をクラッシュしてピットに戻ってきました。リアーウイング、ラジエターを傷めています。残念ですがリタイヤです。

 86号車古谷選手ががんばっています。現在12位で前の車と差を詰めています。お〜〜!、11位に上がりました。その前では、2台がバトルしています。差は、20秒チョット。難しい状況ですが、2台が周回遅れを交えて、3台にどこかでロスをしたようです。13秒ぐらいです。がんばれー!!
 最終ラップすぐ後ろにトップ2台が来ています、やりました無事ゴールです。86号車11位完走あと1台惜しいレースでしたが、朝乗れなかっつた古谷選手がんばりました。ムルシーくん良く出来ました。
 最終戦2台共にGT300クラスにしたことで問題点がいっぱい見つかりました。エンジン性能、ピットクルー人数、ドライバー交代のやり難さetc。来年に向けての課題です。GT300クラスではFiA-GTのムルシーくんは戦闘力があることが解りました。上位入賞まではまだまだですが可能性があることは確かです。エンジンパワーは確実にあります。このエンジンパワーを活かしていけば必ず上位入賞出来るはずです。

 今年1年間JLOCムルシーくんを応援してくださったファンの皆様ありがとうございました。夏の1000kmレース3位表彰台など大変でしたが楽しい1年間でした。スポンサーの皆さん、ご協力くださった皆さん"ありがとうございました"
 JLOCは来年もランボルギーニムルシェラーゴで戦います!!!(R/Qも今年のままがいいな〜〜〜!!)忘年会もレポートしちゃいます!ドライバーの真のすがたを暴露!R/Qの真実!

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